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朝日新聞「『空気』のようになった高額療養費制度」の真意

朝日新聞「『空気』のようになった高額療養費制度」の真意

認定NPO法人
ささえあい医療人権センターCOML理事長

山口 育子

皆さま、あけましておめでとうございます。COML理事長の山口育子です。昨年はクラウドファンディングで多くの方々からご支援をいただき、さまざまな活動を成功裡に終えることができました。改めて感謝致しますとともに、心よりお礼申し上げます。その勢いのままに、2026年午年を駆けて行きたいと思います。
さて、年頭にあたり、ぜひ皆さまに改めて私の真意をお伝えしたく筆を執りました。昨年11月に掲載された私の取材記事に端を発した高額療養費についてのさまざまなご意見についてです。
2025年11月1日に、朝日新聞紙面に先駆けて朝日新聞デジタルで医療費に関する取材記事が掲載されました。その記事の主旨は「医療費に関心を持って、自分の医療がどこまで必要か考えよう」という内容でした。
そのなかで私は高額療養費制度のことに触れ、制度が始まって52年経って患者としてはなくてはならないもの、あって当たり前な存在になっているものという意味で、「空気のようになっている」と述べました。それが「『空気』のようになった高額療養費制度」と言う見出しで掲載されました。
デジタル版のその記事は有料会員限定で、有料会員以外は見出しと一部の記事しか読むことができませんでした。しかしながらデジタルで掲載された直後から、Xで私の使った「空気」の意味とは異なる解釈がツイートされ、記事を読むことなくツイートされた内容が独り歩きし、リツイートが拡がっていきました。
私の真意と異なる解釈とは、「がんや難病の治療を受けている患者さんで、『空気』のように高額療養費の上限額を支払っている人がいったいどれくらいいるだろうか」といった論調でした。それを読んで私への批判を朝日デジタルの記事への感想やSNSで書き込まれた方もいらっしゃいました。
もちろん、限られた生活費のなかでギリギリ治療費を支払っている患者さんが多いことは私も十分に理解しています。それだけに、「空気のように上限額を支払っている」という誤解が生じ、私の真意が伝わらなかったことは、とても残念でなりません。ツイートや批判文を読まれた方もいらっしゃると思いますので、改めてCOMLホームページでお伝えすることにしました。皆さまに私の考えを正しくご理解いただければ幸いです。36年目に入ったCOMLの活動を通して、これからも冷静に医療と向き合い、真摯に歩みを進めてまいります。

2026年1月7日

現在は有料会員でなくても全文読めるようになっています。
▶ 朝日新聞「『空気』のようになった高額療養費制度」

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